日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

    2026.07.17
    新・山の上からこんにちはvol.671

    奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

     

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    今朝の天気はくもり、気温21℃。(8:00時点)

    ※下記の情報は7月15日(水)時点のものです。

     

    今回は私のお気に入りの夏の景色が見られる中禅寺湖南岸の狸窪まで、歌ヶ浜駐車場から往復約1時間半の道のりを歩いてきました。

    中禅寺湖南岸は、美しいツツジ類が咲き誇り、彩り豊かな春に比べ、今は緑一色にしか見えないので、歩きながら楽しめるものにはあまり期待していませんでしたが、今回はとある出会いをきっかけに、いろいろな自然物を発見することになりました。

     

    その出会いとは、サルです!食べられるものが少なそうなこの時期にいったい何を食べているのか気になったので、彼らをしばらく観察してみることにしました。

    一頭のサルが枯れ木の上に登ると、木に生えたキノコをむしりとって食べ始めました。私には一見何もないように見えていた自然の中からうまく食べ物を探し出す彼らに感激したと同時に、そんな彼らを見習って森の中をもっとじっくり観察してみることにしました。

    はじめに目を付けたのは、サルが食べる姿をよく見かけるヤマブドウです。毎年秋に実が熟す頃まで気にも留めていませんでしたが、今の時期はどんな様子なのか確かめてみました。

    すでに小さな実が成り始めているものもありましたが、咲き終わった花の形跡も見つけることが出来ました。これまで「ヤマブドウ=実」という考えでいましたが、来年からはひそかに咲く花もぜひ探してみようと思います。(写真は実)

     

    続いて、葉っぱだけになったツツジの群生地では、枝先につく小さなオクラらしき物を見つけました。

    トウゴクミツバツツジの実でした。表面には細かい毛がたくさん生えていたので、ふわふわな触り心地を期待して触ってみると、マスキングテープのような若干ネバネバした感触がありました。開く前の葉やがくを触ると粘り気があることからネンバリツツジという愛称で呼ばれることもあるそうですが、実になった状態でもねばり気があるとは、まさしくネンバリツツジにふさわしいなと思いました。

     

    そんなこんなで、道中の自然をめいっぱい楽しみつつ、目的の狸窪に到着しました。

    山々の深い緑に囲まれ、日の光を浴びた中禅寺湖はエメラルドグリーンに輝いていました。

    その奥には男体山が堂々とそびえています。また、男体山の背後から雲が湧くその景色こそ、私の中で奥日光の夏を象徴するお気に入りの景色です。

     

    今の時期は花が多い春と比べると一見見劣りしますが、じっくり観察したり、触ってみたりと、色々な感覚を使うことで、春よりも楽しみの幅が広くなる時期なのかもしれません!ぜひ皆さんも夏らしい奥日光の景色とあわせて、自然のアレコレをじっくりと楽しんでみてください。(鈴)

     

     

    お知らせ

    夏の企画展「もっと知ろう!奥日光のツキノワグマとニホンジカ」を開催中です。【9/6(日)まで】

    展示を通してクマとシカの悪い面だけでなく、他の動植物と広くつながり合う彼らの意外な一面を覗いてみませんか?