日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2026.07.03
新・山の上からこんにちはvol.669

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の奥日光の天気は雨、気温15℃です。(8:00時点)

※下記の情報は2026年6月30日時点のものになります。

 

今回は湯ノ湖に行ってきました。

湯ノ湖は標高約1500mに位置し、誰でも訪れやすい場所のなかでは比較的標高が高い場所です。

そんな湯ノ湖周辺の中でもこの梅雨時にぴったりな場所をご紹介します。

 

 それは湯元温泉の入り口付近に位置する兎島です。

 

兎島は周囲600mほどの湯ノ湖に突き出している半島ですが、雰囲気がお気に入りで個人的にオススメの場所です。

アスナロやコメツガといった常緑針葉樹が生い茂っており、幻想的な雰囲気を味わえます。

 

特にこの梅雨時は地面を覆うコケもコンスタントに降る雨によって瑞々しく素敵です!

とご紹介していますが実は、この雰囲気は本来こんな簡単に味わえるものではないんです。

このような森は一般的には亜高山帯に見られるもので、奥日光内でも登山をしないとなかなかお目にかかれません。それが険しい登りなどもなく最寄りの駐車場から往復30分ほどで楽しめるとなるととってもお得に感じませんか?

 

さらに、この時期ならではの楽しみも体感できました。

うっそうとした針葉樹林を歩いていると時折、柑橘類のようなさわやかな匂いが鼻をくすぐりました。

 

これは取材日の前夜に降った雨によって針葉樹の香りの成分が地面に溶け込み、蒸発したことによって香ってきたのだと思われます。

しっとりとした森の中で森林浴をしながら深呼吸をすると、体の芯からリフレッシュできましたよ!

 

そして、リフレッシュしながら歩みを進めていると不思議な光景が…

多くの木々が生い茂る中、よく見ると一種類だけ葉っぱがやたらと虫に食われている木がありました。

正体は「オオカメノキ」という高さ2~4mの低木でした。葉っぱの形がまるでウミガメの甲羅のような形をしていることからその名前が付いています。

そして、詳しくはわかりませんがなぜか他の木に比べ虫食いが多く、その食べられた後の模様が面白いのです。

 

端から丸かじりというより細かく複雑な模様が葉っぱのあちこちに見られ、まるでレースのような芸術作品にも見えます。

針葉樹林の深い緑の中に時折生えている虫食いのオオカメノキはまるで兎島の装飾品と言ったところでしょうか?

 

今の兎島は森の瑞々しい雰囲気と梅雨時ならではの楽しみがあります。加えて、一様に見える景色の中でも目を凝らすと自然の芸術にも出会えます。お手軽に楽しめる梅雨の森を堪能してみてくださいね。(福)

 

 ~注意点~

兎島内部は木の根が多く出ており、雨の直後の散策は足元が滑りやすい場所も多々あります。散策の際はトレッキングシューズなど滑りにくい靴があると安心ですよ。

 

 

お知らせ

日光自然博物館では夏の企画展「もっと知ろう!奥日光のツキノワグマと二ホンジカ」を7月11日(土)より開始予定です!

様々な角度からクマとシカのリアルに迫る内容となっております。詳しくはこちらをご確認ください。