日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2026.02.27
新・山の上からこんにちはvol.651

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、

カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり、気温は4℃。(8:00時点)※下記の情報は2月25日(水)時点のものです。

 

今回は、中禅寺湖の湖尻の大きな鳥居がある辺りから、丸山駐車場付近までの片道約2.5kmの区間を歩いてきました。普段あまり紹介していない道ですが、中禅寺の町中からバス路線に沿った平坦な道なので、はじめての方でも安心して歩く事が出来ます。

はじめは中禅寺の町中を15分程歩いて行きますが、歩道は徐々に道路と湖の間の落葉広葉樹の森へと入って行きます。

葉が落ちた、枝の隙間からは常に中禅寺湖が見えていて、今回は冬らしからぬ雨によって作り出されたこの景色に、とても心を動かされました!

冬の中禅寺湖は、対岸の雪山とスッキリと晴れた青空が印象的です。しかし、雨降りの今回は、綺麗な雪山はそのままに、山の低い位置でたなびく雲、全体的にしっとりとかすんだ様子で、一言に『冬景色』だけでは語れない美しさがありました。

 

思い返してみれば雨が降るというのは秋以来だったので、ここからは久々の雨の日の自然を楽しむ事にしました。

湖畔沿いに生える木々たちは、雨に濡れたせいですこし黒っぽくなり、森の中は暗い雰囲気になっていましたが、その中に一本だけ明るい色の木が目を引きました。

ナツツバキです。なんといってもその色や模様が特徴的で、飴色、薄いあずき色、灰色、こげ茶色と、様々な色の樹皮が迷彩模様を作り上げていました。

 

迷彩模様と言っても、多彩な色の組み合わせと、雨に濡れてツヤツヤになったことで全体的には明るい印象で、まるで木の幹にパッチワークをまとっているかのようでした。

 

他にも、雨の日ならではな出会いが!

大きなミズナラの木に、海藻のような見た目をしたプルプルの地衣類を見つけました。

地衣類は冬の厳しい寒さや乾燥によって、活動をやめて休眠状態になっていました。しかし、今回の雨で久々に水を吸ってみずみずしい姿になり、活動を一時再開しているように見えました。

 

まだ雪が残る景色ではありますが、今回の様に冬の終わりを思わせる雨によって、景色や動植物の活動が少しずつ春へと変化しているように見えました。奥日光に春が来るのはまだ先ですが、これからの時期、徐々に変化していく自然の様子は要注目です!

 

今回歩いた区間は、歩道上の雪はすでに解けていて、滑り止めのような装備は必要ない状態でした。ただ、取材当日はあいにくの雨で、水たまりや多少のぬかるみがあったので、状況によってトレッキングシューズなど撥水性のある靴を履いていると安心です。(鈴)

 

お知らせ

3月15日(日)には、奥日光いきものつながり観察会を開催します。いろいろな生き物が関わり合って暮らす奥日光の自然の中を、自然解説員と一緒に歩き、思いがけない生き物たちの関係性を見つけましょう!

詳細・お申し込みはこちら!