日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2026.08.07
新・山の上からこんにちはvol.674

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

今朝の天気は晴れ、気温20℃。(8:00時点)

※下記の情報は8月4日(火)時点のものです。

 

最近の奥日光は、午前中は晴れていても、午後には雨が降ったりと真夏らしい天候が続いています。お越しになる際は、雨具やこまめに天気予報をチェックするなど対策をお願いいたします。

 

今回は、竜頭滝臨時駐車場から中禅寺湖の北岸を通って、千手ヶ浜まで歩いてきました。距離は4km程ですが、途中には倒木や階段があり、アクティブなコースになっています。実はこのコースは奥日光の夏を楽しめるスペシャルなコースなんです♪

※オレンジの線が今回歩いたコースです

 

湖に沿った森の中をコースが通っているので奥日光の綺麗な自然を堪能できるコースになっています。春はツツジや柔らかな新緑を楽しめますが、夏の森は青々と葉が茂り、セミの声や歩道に差し込む木漏れ日がとても夏らしい雰囲気で、歩いていてとても心地がいいです。私自身もこのコースの雰囲気が好きでよく通い詰めています。今回は北岸に通い詰める私が、特にオススメしたいポイントを紹介します。

 

まず1つ目は山の中で綺麗なビーチを楽しめる!

コースの途中には栃窪と熊窪と言う2つの浜辺があり、この2つの浜は白く細かい砂が沢山堆積しています。さらに湖の水が青く透き通り、風の影響で沢山波が打ち寄せるため海のような綺麗なビーチを楽しめます。また、比較的人が少ない場所なので、運が良いと浜を独り占めできプライベートビーチのような空間を楽しめるかもしません。

 

二つ目のオススメはミズナラやブナ等の巨木が楽しめる!

このコースは色々な種類の巨木が多くあります。スラっと天高く伸びる物や複雑に枝分かれした物、巨大な穴が開いている物など、様々な種類・形の巨木が数多く見ることが出来ます。巨木を眺めていると木の力強さや神聖な雰囲気を感じられ、非日常感を味わえるのでとても居心地が良いです。

 

そんな巨木を楽しみながら森を歩いていると、フワッと桃のような甘い香りが漂ってきました。匂いの正体を確かめるため、匂いを頼りに辺りを探して見ると、どうやら木にできた穴、「洞」から流れてくるようです。洞の中をくまなく探して見ると匂いを放つ洞のヌシが居ました。

匂いを放つヌシがこちら

正体はオオチャイロハナムグリと言う甲虫の雄でした。匂いは雄が雌を呼び寄せるために放つフェロモンの匂いでした。 一生のほとんどを洞の中で生活するので、中々見かけにくい種類なのですが、奥日光では比較的見やすい昆虫です。実は多く見られるのにはある理由があります。

 

理由は洞のある巨木が沢山あることと関係しています。オオチャイロハナムグリの幼虫は、洞の内部に溜まる他の昆虫やキノコによって分解されて粉々になった木、「腐植土」と言う物を餌としています。なので、洞が多く見られるこのコースでは、比較的簡単に観察することできます。巨木や洞が沢山ある自然度の豊かな場所でしか見られない虫なので、数が多いことから奥日光の森の自然度の高さがよくわかります。

 

歩いていて、甘い香りが漂っていたら、ハナムグリに出会えるチャンスです。匂いを頼りに近くの洞をそっと覗いてみてください。

奥日光の涼しく自然豊かな森や湖を歩いて色々な角度から楽しんでリフレッシュして貰えたら嬉しいです。

 

今回歩いたコースは湖側が急な崖になっている場所や倒木があるので、歩かれる際は出来るだけ山側を歩くなど十分にお気を付けお楽しみください。(しゅんか)

 

↓お知らせ↓

日光自然博物館では、涼しい夏の千手ヶ浜を楽しんでもらうためにハンモックのレンタルを開始予定です。詳細は近日公開となります。詳しくは日光自然博物館HPまたは電話番号0288-55-0880までお問い合わせください。